伝統芸能

機会があって、狂言と能の世界にご招待いただいた。

金曜日の夜、忙しい人々の為にこの時間に設定された
ナイトシアター。

大盛況の盛り上がり。

数学が大の苦手で、国語など文系が得意だった
学生時代。
それでも古典は意味不明の連続で、
よくわからないまま、なんとか過ぎて行った。



なのに、狂言？


なのに能？？？





意味がわからない分野にもかかわらず、ものっすごい興味があった♪

で、ちょうど夜勤明けでお休みだった旦那さんと旦那さんのお母さんと、
私と私のお母さんの４人で、ご招待いただく事に。

「爆睡できるで♪」とご招待くださった友達がいっていたけれど・・・

ほんまや(^^;)

すんごいきもちい♪

まずは狂言で幕開け。
少し休憩をはさんで、お能。

狂言は、ものっすごいおもしろくて、もっとみていたーい♪と思った。
言葉がわからなくても、さすが漫才の始まりの文化といわれてるだけあって、
様子やしぐさで"おかしさ"がこみ上げる。

今の漫才みたいにちゃっちゃかちゃっちゃかした感じじゃなくて、
ものっすごいゆっくり。

のんびりがだめなせっかちさんには、ちょっと"イィィィっっっ(＞＜)"ってなるかも？？？

でも、ほんっとうにしぐさが面白くて、古めかしい言葉で、良くわからない意味の言葉も
あるはずなのに、ぎゅーーーーーっと引き込まれる。

そして、お能。
間のゆっくりさは狂言と同じ。

ゆったりゆったり。
ただ・・・ストーリーが切なすぎるのね(^^;)

そして難しかった(^^;)

だけど、電気の力を一切使わない（照明は別ね）ステージにぐいぐい引き込まれる。

声が、倍音でホーミーみたいにすんごい広がって響く。
鼓が、ためてためてやっと打たれる鼓が、すごく繊細なのに
しっとりと、でも強く響く。
笛が、ささやくように、時につよく訴えるように響く。

足音一つとっても、心臓にぐっと地面からこみあげてくるように響く。
(後できいたら、舞台の下には、響かせる為に瓶がしきつめられているそう)

あのこれでもか！ってくらいの生音の心地に、ついにわたしも・・・
爆睡(^^;)


衣装の美しさはもちろん、動きの正確さと繊細さに加え、
生の音の響き。
空気の振動までもがおごそか。

生きている音を生きているものが全身に浴びる。

「好き嫌いじゃなくて、一度はぜったい見るべき！」
と言って勧めてくれた友達に感謝！

みなさんも機会があればぜひ！
日本の伝統に触れつつ・・・
生きた空気を全身に浴びて吸い込むという時間をどーぞ♪

興味のある方はこちら→大槻能楽堂♪